2020年5月7日木曜日

当院の歴史をふりかえると

公立岩瀬病院、院長の三浦純一です。

当院は1872年に創立された
日本で最も歴史のある病院のひとつです。
150年近い歴史です。
その間、
ずっと入院患者さんを引き受けて、
住民のみなさまに医療を提供しています。

24時間、365日、入院患者さんがいますから、
時間にすると
130万時間という途方もない時間、
休むことなく連続で医療を提供してきました。
先輩たちの努力のおかげて、
いまの公立岩瀬病院があります。

歴史をふりかえると、
黎明期の時代にコロリ(今で言うコレラ)が
須賀川の地で流行した時、
私たちの先輩は獅子奮迅の働きで
これに対処しました。
医師も看護師も自分の身を挺して
住民のみなさんの命を守ったのです。

医療の歴史には
必ず感染症との闘いが記されています。
いま、私たちを苦しめている
新型コロナウイルス感染症も
世界の歴史に残るのは確実ですね。

ところで、
私たちの病院は第2種感染症指定病院として
福島県の指定を受けています。
感染症病床が6床あります。
そこに
新型コロナウイルスに
感染した患者さんを受け入れています。
行政が指定した感染症なので
入院に関しては保健所と相談して決めています。

一般の病床と感染症の病床を
完全に分けてゾーニングしています。
普通の患者さんと交わることはありません。
訓練された職員がキチンとした予防策をして
感染症の患者さんに対応しています。

現時点でコロナの院内感染が
起きていないのは、
感染症をコントロールしている
職員の努力のおかげです。

恐怖感を伴った重圧の中で
仕事をするのは、
想像以上に大変です。

それに耐えて高度な医療を提供し、
患者さんを治療し、退院させている
職員がいます。

医師、看護師、薬剤師、検査技師、
放射線技師や
感染症の患者さんに食事を提供する
管理栄養士などの職員が
頑張っています。

やりがいを持って
高度な医療を提供できる
職場環境を整備するのが
院長の役割です。

毎日が東奔西走。

それでも
淡々と働き続けることができるのは
優れた職員に支えられているからです。

いま
あらためて、優れた職員を培ってきた
公立岩瀬病院の歴史に感謝しています。







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