2020年5月11日月曜日

訪問看護とコロナウイルス

公立岩瀬病院の在宅支援センターには
訪問看護部門があります。

在宅で療養している患者さん宅を訪問し、
かかりつけ医の先生から受けた指示通りに
優しい医療を提供しています。

軽自動車で各地域を移動しながら仕事をする
ノマド的な業務です。
冬に遠方のお宅に訪問する時には
片道一時間弱のドライブになったりします。

時々お待たせするような事があるかもしれません。

夏の炎天下では、水分補給をしっかりしないと
看護師さんの熱中症が心配になります。

季節が変わっても
同じように大変な仕事です。

患者さんには、
看護師がひとりで対応するので
仕事量が多いばかりでなく、
責任が重い業務でもあります。

県内でコロナウイルス感染症が発生してから
訪問看護の看護師さんたちは
感染症対策という重要な仕事がひとつ増えています。

訪問の前に患者さんの体温を確認する。
コロナウイルスの症状を確認する
その時だけではなく、数日間の状況を把握して
診療にあたります。

寝たきりの患者さんが多いので
排便のお世話をするのが
訪問看護の大事な仕事です。

排便がないと、次の訪問の日まで
患者さんが苦しむことになるからです。

時間をかけてお腹をマッサージし
浣腸などに助けてもらって、排便を促します。
時には摘便と言って
指で肛門から便を掻き出すこともあります。

重労働ですね。

もちろん、患者さんに苦痛がないように
優しく、時間をかけて行います。

ところで
コロナウイルスは便に移行すると言われているので
自分が感染しないように
慎重に、丁寧に排便を介助しなければなりません。
慣れた仕事とはいえ
気をつかいながらなので
さらにキツイ重労働になってしまいます。

自分が感染してしまうと
症状が出るまでの期間、
マスクをしていても、
患者さんに感染させてしまうかもしれません。

だから、かなり慎重です。

緊急事態宣言の中、
誰が感染しているか、
分からない状況で

たったひとりで訪問看護をしています。

自分が感染しないばかりでなく
患者さんも感染しないように
気配りをしつつ
訪問看護を継続する
看護師に感謝です!!





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