2020年5月7日木曜日

緊急手術

5月7日22時。
この時刻に当院外科の医師たちは緊急手術をしている。
腹膜炎だ。
明日まで待てない状況で、緊急手術を決断した。

この文章を読んでいるみなさんは
こんな質問をするかもしれません。

Q:「術前にコロナのPCR検査をしないと心配ですよね。」
A:「その通りです。」
Q:「それでも、手術をするのですか?」
A:「PCR検査の結果を待てない状況なのです。」
Q:「それは本当に心配ですね。」
A:「心配ではありますが、患者さんを救うためには、明日まで待てないのです。」

あらゆる危険性を熟知した上で緊急手術を決断する。
そして、患者さんの命を助けるために夜を徹して働くのだ。

手術が終わっても、重症患者さんの術後管理が待っている。
腹膜炎のため患者さんが多臓器不全となって、人工呼吸や
血液透析をしなくてはならない時もある。
24時間の対応を求められる仕事なのだ。

加えてコロナウイルス感染の危険性がある仕事でもある。

爽やかな声で
「これから、臨時で緊急手術を行います。」
報告してくる外科医に頭が下がる思いの
院長なのです。

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