2020年5月8日金曜日

感染防護具の不足に悩む

慢性的な防護具の不足で医療従事者の心が痛んでいます。

この写真は米国ニューヨークにある
マウント・サイナイ・ウエスト病院です。
看護師が防護服不足で、
ガウンの代わりにゴミ袋で代用しています。
そして、
看護師が新型コロナウイルスに感染し、
死亡してしまいました。

世界で最も財政的に裕福な土地、
ニューヨークでも有数の病院で
高度な医療を提供している病院。
日本の医師の中でも有名な病院で
看護師が防護具を支給されずに
感染し死亡しているのです。

私には衝撃的な画像です。

公立岩瀬病院も同じ運命を辿らないように
日々努力していますが、
欲しくても購入できない
現状があります。

当院の看護師にはゴミ袋を着せたくない。

そして、
防護具の不足は、
武器を持たずに戦争に出かけるようなものです。

恐怖と重圧の中で
コロナウイルス感染症の患者さんのために
働く当院の職員が
防護具不足で
心を痛めないようにしたい。

特にN95マスクやタイベックスーツは
患者さんに近づいて、
PCRの検査をする時には必須の防護具です。

これらが、不足しています。
探しても、なかなか手に入りません。

マスク不足が顕在化してから
サージカルマスクは職員1日1枚で
節約してもらっています。
本来は必要な時に
必要な枚数を使うべきマスクです。

ひと月に15,000枚程使用していたマスクを
先月は8,000枚程度に節約してくれました。

努力に感謝すると同時に
職員には申し訳ないと思っています。

第2種感染症指定病院の院長として
福島県や国に
ずっと
防護具の要望を継続しています。

患者さんも、職員も守りたいと
努力していきます。

2 件のコメント:

  1. 医療現場で日々努力されていることに、感謝と感動をしています。国や県など公的責任と思いますが、我々一市民にとっても、支援する具体的な行動が必要と思っています。東京での感染の蔓延は、比較的整備されている医療体制に辛うじて支えられているかもしれませんが、福島県で感染が蔓延した場合を考えると、心配はつきません。全国的なレベルでは、クラウドファンディング等で協力していますが、地域の病院を地域住民が支える行動の必要性を痛感しています。

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  2. 今野さん、コメントをありがとうございます。
    ロジスティクスで負けたくないですね。
    職員のみんなには戦う道具を整備してやりたいです。
    そのための東奔西走は当たり前ですね。
    当院の総務課を含めた事務部が休日返上で
    情報収集と発注をしてくれるのですが、
    突然に流通が止まったりするので、
    安心できる日は1日もありません。
    想像していたより、キツい戦いですね。

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